のっぴーです。
今回は、「車のニュートラルの使い方」について、お話しして参ります。
その前に、軽く自分の経歴からお話しします。
自分は、10年間車の運転の仕事に携わっていて、仕事で年約4万キロ、プライベートで年約2万キロの計6万キロを年間で走行しています。
これは、地球約1.5周分の長さになります。
そんな自分が、運転や交通に関する情報をみなさんにお伝えすることにより、少しでもみなさんのお役に立てばと思い、記事をまとめております。
運転していると、さまざまな操作を必要とします。主なところでいうと、アクセル・ブレーキ・ハンドルがあげられます。
これらの操作は、運転の要であり上手に運転するためには操作技術の向上が不可欠です。
そして、3つの操作以外で大事なのがギアの操作です。最近は、オートマチック車が主流になってきたこともあり、ギアのチェンジがかんたんに操作できるようになってきました。
ギアの種類はいくつかあり、それを使い分けて運転していくのですが、そのなかで「N」とかかれたギアがあります。
みなさん存在はご存じかと思いますが、実際にどのように使用するかをご存じない方が多いのではないでしょうか。
今回は、オートマチック車のギアの1つである「N」シフトの使い方についてお話しします。
「N」を上手に使うことでより安全性の高い運転ができるため必見です。
車のニュートラル「N」の使い方とは?!
「N」シフトは、ニュートラルと呼ばれるもので、オートマチック車ならどちらの車にもついているシフトです。
だいたいが、上から3番目で「R」と「D」のあいだに存在します。
ただ、「P」や「R」、「D」は運転していると使う機会が多いですが、「N」はあまり使う機会がなく、なかには全く使ったことがない方もいらっしゃるほどです。
「N」シフトは、普段はあまり使いませんが、使う場面や使い方を知っていると、いざというときに役に立ちますし、普段の運転でも活用できる場面がちょこちょこあるため、より効率よく運転ができます。
ご自身の運転レベルの向上にもつながりますので、ニュートラルの使い方をしっかり理解して、より円滑で安心安全の運転をめざしていきましょう。
ニュートラルの使い方がこちらになります・・・
・故障などで車を運転できない際に、手で押して車を動かしたい時
・パーキングギアと同様に使用しないように気をつけましょう
ニュートラルを上手に使うためには、ニュートラルの原理を理解して、適切に使用する場面をみさだめる必要があります。ニュートラルを上手に使えるように知識を深めていきましょう。
1つずつ、詳しく説明をしていきます。
信号待ちのときにサイドブレーキと一緒に使用
ニュートラルを普段の運転で使用する場面としては、信号待ちの停車時があげられます。
あまりイメージがわかないかもしれませんが、信号待ち時にギアをニュートラルにするとより安全になります。
というのも、信号待ち時は「D」シフトでブレーキペダルを踏んで停車しているという方がほとんどだと思いますが、それだと万が一ブレーキペダルから足が離れてしまうと、車は動いてしまいます。
それを、ギアを「N」レンジのニュートラルに入れることにより、ギアがかみあっていない状態になるため、ブレーキペダルから足が離れても、車は前後に動くことはないのです。
さらに、ギアをニュートラルしてサイドブレーキを引けば、坂道での信号待ちでもしっかり停車できるため、より安全性が高くなります。
こちらは、自分が以前勤めていた会社で教えていただいた技術ですが、信号待ち時でも危険はひそんでいるため、より確実に運転するために、今でも実践しています。
信号待ちは、体力や精神力が低下しているとつい気がゆるみがちになることが、どうしてもあります。
なるべくないに越したことはないですが、万が一の可能性に備えてギアをニュートラルにしてサイドブレーキを引いておくことは有効な手段です。
・ギアを「N」レンジのニュートラルに入れることにより、ブレーキペダルから足が離れても、車は前後に動くことはないのです。
・ギアをニュートラルしてサイドブレーキを引けば、より安全性が高くなります。
故障などで車を運転できない際に、手で押して車を動かしたい時
車を運転していると、さまざまなトラブルに見舞われることがあります。
トラブルにも大小がありますが、燃料切れなどてエンジンがつけられない場合があります。
そんな時車を動かしたい場合、ギアをニュートラルにすることで、力は入りますが手で押して動かすことができます。
ニュートラルは、緊急時にも使用できるシフトなのです。
ニュートラルは、ギアがかみあっていない状態になり、かといってパーキングギアみたいに固定されていないために、手で押すと動くしくみになっています。
車のトラブルは突然思いがけないところで起こるのがほとんどで、そのままの場所だと交通の邪魔だったり何かと不都合があったりすることがあります。
そんなときは、ギアをニュートラルして車を手で押す方法を覚えていれば、トラブルを最小限におさえることができます。
トラブルが起きた後は、なるべくトラブルを小さくすませるように行動することが肝心です。
・トラブルが起きると、そのままの場所だと交通の邪魔だったり何かと不都合があったりすることがあります。
・ギアをニュートラルして車を手で押す方法を覚えていれば、トラブルを最小限におさえることができます。
パーキングギアと同様に使用しないように気をつけましょう
ニュートラルギアの使用で一番気をつけていただきたいのが、パーキングギアと同様の使用方法をしないようにすることです。
ニュートラルとパーキングギアを一緒のように使用する方が結構いらっしゃいます。
パーキングギアは、車を完全に停止させるためのギアで、ギアが固定されて動かない状態になっているため、パーキングギアに入れると車は全く動くなります。
一方、ニュートラルはギアがかみあっていない状態であって、完全に動かない状態ではないため、ちょっとした衝撃や坂道だった場合、サイドブレーキやブレーキペダルが作動していなければ、車は勝手に動いてしまいます。
何か調べたり物を探したりする理由で、車を短時間駐停車させるのに、ブレーキペダルを踏んでギアをニュートラルにされる方もいらっしゃいますが、実際は危険な行為になるのです。
信号待ち以外で車を停める際は、どんなに短時間でもパーキングギアを使用して、サイドブレーキをしっかり引くようにしましょう。
さらに、ギアがパーキングに入っているのとサイドブレーキが引かれていることを確認してから、ブレーキペダルから足を離すようにすると、より安全です。
・ニュートラルだと、サイドブレーキやブレーキペダルが作動していなければ、車は勝手に動いてしまう時があります。
・信号待ち以外で車を停める際は、どんなに短時間でもパーキングギアを使用して、サイドブレーキをしっかり引くようにしましょう。
さいごに
ニュートラルのギアはパーキングやドライブにくらべると、ほとんど使う場面がありません。
だからこそ、使用する場面で使えるか使えないかで、その後の動きが変わってくることもあります。
ニュートラルをはじめとした、普段使わない機能の使い方を理解して、いざというときに使えることは、運転の経験や質の差がはっきりでやすいところでもあります。
ニュートラル以外にも、主に坂道での使用に適している「2」シフトや「L」シフトもありますので、あわせて使い方を理解しておくと、よりスムーズに運転ができます。
車に備わっている全てのギアを上手にこなして、より正確で安全な運転をして、快適なドライブをしていきましょう。
あらためて、車のニュートラルの使い方のおさらいです・・・
・故障などで車を運転できない際に、手で押して車を動かしたい時
・パーキングギアと同様に使用しないように気をつけましょう
ニュートラルは、普段あまり使用しないながらも、意外と使える場面はあるので、覚えておいていざというときに適切に使用できるようにしておきましょう。
今後も、運転についてさまざまな情報をお届けします。よろしくおねがいします。
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