のっぴーです。今回は、「東名高速道路(東名)で有名なトンネル」について、お話しして参ります。
その前に、軽く自分の経歴からお話しします。
自分は、10年間車の運転の仕事に携わっていて、仕事で年約4万キロ、プライベートで年約2万キロの計6万キロを年間で走行しています。
これは、地球約1.5周分の長さになります。
そんな自分が、運転や交通に関する情報をみなさんにお伝えすることにより、少しでもみなさんのお役に立てばと思い、記事をまとめております。
日本の大動脈といえる東名高速道路(以下 東名)、首都圏〜中京圏を結ぶ高速道路は、首都圏と中京圏の方々以外にも、関西圏をはじめさまざまな地域の方が利用されます。
そんな東名は、起点となる首都圏と終点となる中京圏の都市規模の大きさもさることながら、経由地の都市の規模の大きさも他の路線に比べて大きく、東名は一味違うという感覚を、実際に走行すればするほど感じます。
そんなわけで、東名というと大都市間を走行するイメージが強いですが、実は山間部を走行する区間もあり、それに象徴されるようにみなさんご存じの有名なトンネルが存在します。
今回は、東名の有名なトンネルについてお話ししていきます。
東名を走行の際は、ぜひこれらのトンネルにも注目しながら、走行してみていただければと思います。
東名高速道路(東名)で有名なトンネル3選!
東名は、東京都世田谷区の「東京IC」を起点に愛知県小牧市の「小牧IC」で終点を迎える、全長約347キロからなる高速道路です。
途中、神奈川県と静岡県を経由します。
とにかく交通量が多い路線で、たびたび数か所で渋滞が発生します。
その対策として、近年代替ルートとなる新東名高速道路(以下 新東名)の建設・開通も進められています。
渋滞については、トンネル付近で発生することも多く、それにより知名度が高くなっています。
つまり、東名の渋滞ポイントをおさえるにはトンネルの位置や特徴をとらえることが重要です。
トンネルの位置や特徴を知ることで、渋滞への対策もとりやすくなりますし、単純に高速道路の知識として増やしていくことで、高速道路への興味がよりわいてくるというしくみです。
今回紹介するトンネルがこちら・・・
・都夫良野トンネル
・日本坂トンネル
どちらも、東名では重要なトンネルです。
それぞれにつくられた経緯や歴史などがありますので、そのあたりも交えてお話ししていきます。
1つずつ、解説をしていきます。
「中央自動車道(中央道)長いトンネル3選」の記事も、よろしければご覧ください。
大和トンネル
まずは、「横浜町田IC」〜「海老名JCT」に設置されている「大和トンネル」です。
大和トンネルは、起点から約23キロのところにある、全長280メートルほどの短いトンネルです。
短いトンネルながら、大和トンネルの付近は、上下線において日本の高速道路で一番渋滞するポイントとして有名で、ピーク時を中心にニュースなどでも流れます。
交通量の多さに加えて、大和トンネル付近が上り坂と下り坂のいわゆるサグになっており、渋滞が発生しやすくなっています。
近年は、車線数を増加したりなど、渋滞緩和がはかられています。
そんな大和トンネルは、通常の山間部を貫くトンネルとは設置されている理由が違います。
大和トンネルの近辺には厚木海軍飛行場があります。
そして、かつて飛行場付近でジェット機が墜落した経緯があり、東名建設時に防衛省から日本道路公団へ東名のルート変更の要請が入ります。
ただ、どうしてもルートの変更が難しいとなり、とはいえ何の対策もしないわけにもいかなかったため、強固なトンネルを建設して防衛することになりました。
東京方面から大和トンネルを越えた先の大和市や綾瀬市では、高速道路上空の橋から市の特徴を紹介する横断幕が設置されており、こちらも東名走行の際の注目ポイントです。
・大和トンネルは近辺の厚木海軍飛行場の兼ね合いで設置されました。
・名古屋方面へ向かう下り線の大和トンネルを越えた先の大和市と綾瀬市の横断幕は注目ポイントです。
都夫良野トンネル
東名も神奈川県を西へ進んでいき、「大井松田IC」で神奈川県最後のインターチェンジを迎えます。
ここから、静岡県の玄関口御殿場市の市街地までは、東名屈指の山間部に突入します。
急カーブや急勾配が連続し、トンネルの数も多くなってきます。こちらの区間も、東名では有名な渋滞ポイントになっており、渋滞緩和のために下り線では右ルート・左ルートが設置されるなどの対策がとられています。
そんな東名一の山間部のなかで、最も長いトンネルなのが「都夫良野トンネル」です。全長は上下線で約1700メートル前後あり、東名では2番目の長さを誇ります。
静岡・名古屋方面へ向かう下り線では、右ルート・左ルートともに都夫良野トンネル手前から車線変更禁止のオレンジ色のセンターラインが敷かれている。
都夫良野トンネルを含めた、大井松田IC〜「御殿場IC」では、制限速度が通常時速100キロのところ時速80キロに減速するため、速度の出しすぎには気をつけたいところだ。
・下り線の都夫良野トンネル周辺は、右ルート・左ルートの区間、トンネル手前より車線変更禁止となります。
・都夫良野トンネル周辺は、制限速度が減速するため、走行には注意が必要です。
日本坂トンネル
東名は静岡県に入っていくと、御殿場市・沼津市・富士市・静岡市などの中都市を通っていきます。
そして静岡市を越えると東名は、短いながらも山間部に入ります。
その山間部に設置されているのが、東名で一番長いトンネルとなる「日本坂トンネル」です。
上下線約2500メートルあるトンネルは、通勤時には名古屋市や神奈川県内と同規模の交通量となり、渋滞が頻繁に発生しておりました。
そこで、1998年に下り線の新たなトンネルを開通させ、上り線を右ルート・左ルートに運用変更させ渋滞緩和がはかられました。
近年では、並走する新東名も開通し、ほぼ渋滞が発生することなく快適に走行ができます。
日本坂トンネルでは、1979年に追突事故が発端となり大規模な火災事故が発生しました。
現在の高速道路事業は、日本坂トンネルでの火災事故を教訓に安全性の高い運営を目指しております。
日本坂トンネル前後は、特に東京方面へ向かう上り線で、キレイな富士山の景色を眺めることができます。
日本坂トンネル前後で、周辺の風景が変わりますので、前後の風景とともに富士山の雄大な風景を楽しんでいただければと思います。
・上り線の日本坂トンネル周辺も、右ルート・左ルートが運用。近年では並走する新東名も開通し、かつての渋滞はほぼ緩和されています。
・日本坂トンネル前後は、特に東京方面へ向かう上り線で、キレイな富士山の景色を眺めることができます。
さいごに
東名の約350キロのなかにはさまざまなドラマが潜んでいます。
その一部に、トンネルが設置されています。今回紹介したトンネルは、東名を走行するうえで重要なトンネルになるため、押さえておくのがおすすめです。
トンネル内では制限速度を遵守しつつ、かといって極端に減速してしまうと、渋滞発生の原因となってしまうため、安全第一で速度が大幅に減少しないように意識しましょう。
できれば、東名全線を走行してみて東名のすばらしさと歴史を感じていただければと思います。
他の高速道路とは一味違う、東名のすごさを肌で感じることにより、高速道路の走行がより楽しくなってきます。
自分のペースで走行して、少しでも疲れや眠気を感じたら、魅力あるサービスエリアやパーキングエリアにて休憩をとって、東名でのドライブを安全に楽しくしていただければと思います。
あらためて、今回紹介した東名のトンネルの紹介です・・・
・都夫良野トンネル
・日本坂トンネル
トンネル前後は、東名のキーポイントといってもいい場所になります。
しっかりと対策や準備をしたうえで、走行していただければと思います。
今後も、運転についてさまざまな情報をお届けします。よろしくおねがいします。
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