その前に、軽く自分の経歴からお話しします。
自分は、10年間車の運転の仕事に携わっていて、仕事で年約4万キロ、プライベートで年約2万キロの計6万キロを年間で走行しています。
これは、地球約1.5周分の長さになります。
そんな自分が、運転や交通に関する情報をみなさんにお伝えすることにより、少しでもみなさんのお役に立てばと思い、記事をまとめております。
車を停めることについてよく使う言葉として、駐車と停車があります。
2つとも、車を停めるあるいは停めている状態のことをさします。
しかし、駐車と停車では厳密にいうと意味に違いがあります。
よく、一緒の意味で考えている方もいらっしゃいますが、そうするとよろしくないことが起きます。
というのも、駐車と停車のそれぞれの意味を理解していないと、交通ルール違反になったり他の方にご迷惑をおかけしたりすることになることも、ありえるのです。
駐車と停車も交通ルールで意味づけが決まってますので、しっかり理解してそれに合わせた運転をしていきましょう。
駐車と停車の違いとは?!
駐車と停車の違いについては、駐車場と停車場の違いをイメージしていただくと、わかやすいかもしれません。
車をとめて離れられるのが駐車場で、ビルやホテルの車寄せで、一時的に停めることが許可されているのが停車場になります。
駐車と停車では、同じ停める行為でも、停める以外にできる行動が変わってくるのです。
ご自身の状況にあわせて、うまくつかいこなせるのがベストです。
交通ルールでも、駐車と停車の名義は決まっています。それがこちら・・・
・停車は、5分以内の停止で、車からさほど離れてなくすぐに出発できる状態のこと
・駐車禁止や駐停車禁止のところもありますので、標識をしっかりみて停めるようにしましょう。
今回は、駐車と停車の意味から駐車や停車をする際に気をつけたいポイントまで、詳しく解説していきます。
「狭い場所にバック駐車するコツ」や「駐車の種類」、「路上駐車の余地で必要なこと」についての記事も、ぜひご覧ください。
はぐれ指導員さんの「駐車と停車」の動画もとても参考になります、ぜひご覧ください。
駐車は、5分以上停まっていて、車から離れるなどしてすぐに出発できない状態のこと
駐車は、交通ルールでは5分以上同じ場所に停まっていて、車から離れているなどの理由で、すぐに出発できない状態のことをさします。
車から離れてコンビニに買い物にいくとか、マンションやビルに荷物を届けるなどの行動は、駐車にあたります。
すぐに出発できないため、停める位置や場所には十分な配慮が必要になります。
駐車する際は、停車するときよりも、周りの交通にご迷惑にならないかどうか考えてから、駐車するといいでしょう。
駐車のしかたも、隣の車の出入りやドアの開閉などの邪魔にならないように停めるようにしましょう。
車から離れることになるので、時間をかけてでも駐車には時間をかけた方がよろしいです。
あとは、駐車する際は決められたところに停めることを心がけてください。
月極駐車場の他の方が契約されているところや、コンビニやスーパーで身体障害者ではないのに、身体障害者用のマスに駐車するのはルール違反ですし、マナーとしてもよくないので絶対やめましょう。
・すぐに出発できないため、停める位置や場所には十分な配慮が必要になります。
・駐車する際は決められたところに停めることを心がけてください。ルール違反やマナーとしてよくない停め方は絶対やめましょう。
停車は、5分以内の停止で、車からさほど離れてなくすぐに出発できる状態のこと
停車は、5分以内の停止で、車の周辺にいてすぐに出発できる状態のことをさします。
駐車と違い一時的に停まっているという位置づけになります。
荷物の積み降ろしや人の乗り降り、経路(ルート)の確認で一時的に停まるなどの行動は、停車にあたります。
駐車と違い、すぐに出発できることが前提になりますので、たとえば警察の方に車の移動をおねがいされたり、停車している位置が他の交通の方の邪魔になっていることを指摘された場合は、すぐに移動できるようにする必要があります。
また、駐車と違い車から離れてはいけませんので、離れるとしても、車がみえる位置でなにかあったらすぐに車に戻れる範囲までにしましょう。
停車は、駐車ほど停める位置や場所を気にする重要度は下がりますが、それでも周りの方に邪魔になるところに停めるのはいただけません。
周りの交通の方の邪魔にならないように、考えて停車する、またはなるべく停車の時間を短くするなどを心がけるようにおねがいします。
・駐車と違い、すぐに出発できることが前提になりますので、なにかあったらすぐに移動できるようにする必要があります。
・周りの交通の方の邪魔にならないように、考えて停車する、またはなるべく停車の時間を短くするなどを心がけるようにおねがいします。
駐車禁止や駐停車禁止のところもありますので、標識をしっかりみて停めるようにしましょう。
交通ルールでは、駐車禁止や駐停車禁止に指定されている場所があります。
主に道路上になりますが、指定されているところは、標識が立てられています。
駐車禁止のところでは、駐車は禁止ですが停車はできます。
駐停車禁止のところでは、駐車も停車も禁止になります。
単に、駐車禁止や駐停車禁止の標識だけでなく、駐停車禁止の場所だけど、人の乗降はのぞくと記載されていたり時間帯が指定されていたりする、いわゆる補助標識がついている場合もあるので、それにあわせて行動するようにしましょう。
駐車禁止や駐停車禁止を無視して、駐車あるいは停車していると、道路交通法違反で捕まるだけでなく周りの交通の方のご迷惑になり、大変よろしくないです。
駐車や停車の場所をはじめ交通ルールを守ることが、周りの方への配慮や思いやりにもつながりますので、みなさんにはぜひ交通ルールを遵守(じゅんしゅ)することを意識していただければと思います。
・駐車禁止のところでは、駐車は禁止ですが停車はできます。駐停車禁止のところでは、駐車も停車も禁止になります。
・駐車や停車の場所をはじめ交通ルールを守ることが、周りの方への配慮や思いやりにもつながります。
(上記の画像の標識の場合、平時と土曜の7時30分~9時30分は駐停車禁止になり、それ以外の曜日や時間帯は駐車禁止の区間となります。ただし、駐停車禁止の時間帯でも人の乗り降りのための停車は可能です。)
さいごに
駐車や停車の意味やルールをしっかり理解して、それにのっとって車を停めることは、とても大事になります。
あとは、周りに迷惑をおかけしない位置に停めることと、邪魔にならない停め方も重要になります。
できれば、なるべく路上で停まらないのがよろしいのですが、どうしてもというときがあるかと思います。
その際も、標識をしっかりみて、駐車あるいは停車していい場所なのかの確認はするようにしましょう。
車は、思ったよりもスペースをとる乗り物です。
車1台停まっているだけでも、かなりの交通スペースを使用していることになりますので、ぜひそのことを頭にいれて、駐車や停車をするように心がけてください。
今回のポイントのおさらいです・・・
・停車は、5分以内の停止で、車からさほど離れてなくすぐに出発できる状態のこと
・駐車禁止や駐停車禁止のところもありますので、標識をしっかりみて停めるようにしましょう。
日本の道路や建物がだんだん複雑化してきているため、駐車や停車するのに難しい位置や場所も増えてきております。
しかし、それにも柔軟に対応していかなければいけませんので、普段の運転から対応力をきたえておくようにしましょう。
自分からも、運転にお役立ちする情報を発信してみなさんの運転のサポートを少しでもできればと思いますので、よろしくおねがいします。
はぐれ指導員さんの「駐車と停車」の動画もとても参考になります、ぜひご覧ください。
よろしければ、こちらの記事もご覧ください。
ツイッターもやっています、ぜひご覧ください。
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