のっぴーです。今回は、「坂道で発進するコツ」について、お話しして参ります。
その前に、軽く自分の経歴からお話しします。
自分は、10年間車の運転の仕事に携わっていて、仕事で年約4万キロ、プライベートで年約2万キロの計6万キロを年間で走行しています。
これは、地球約1.5周分の長さになります。
そんな自分が、運転や交通に関する情報をみなさんにお伝えすることにより、少しでもみなさんのお役に立てばと思い、記事をまとめております。
運転していると実にさまざまな場面や状況が訪れます。
道路状況も、場所によってさまざまなため、それに応じて適切な運転をすることが求められます。
坂道を運転する際も同様です。特に、日本では地形の関係で、山岳地帯が多いためどうしても坂道は多くなります。
なので、坂道をしっかりと運転できるようにしておきたいところです。
坂道の運転で意外と苦労するのが、坂道で信号待ちなどで停車した際に、再び動きだすための発進です。坂道の傾斜が急なほど、発進は苦労します。
坂道の発進が苦手な方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回、坂道の発進のコツについてマニュアル車とオートマ車の両方の解説をしていきます。
坂道で発進する際のコツとは?
坂道の発進の方法は、マニュアル車とオートマ車で異なります。
最近は、オートマ車が主流となり、マニュアル車を運転する機会は減ってきましたが、それでもマニュアル車の運転免許を持っている方なら、マニュアル車を運転する可能性はあるかもしれません。
坂道で停車すると、まずブレーキの踏み具合が難しいところであります。
あまりブレーキがゆるすぎると、下り坂方面に車が動いてしまう可能性があるため、しっかりと停まっているために、ブレーキをしっかり踏み込んでおく必要があります。
そして、発進の際もブレーキペダルから足を離した瞬間に、車が転げ落ちるような感覚で下り坂方面に車が動いてしまうため、すぐにアクセルを踏むなどの対処をしないと、危険な目にあってしまいます。
坂道での運転、特に発進についてはかなり特殊な運転技術を要しますので、しっかり身につけて坂道でも、落ちついて安全に運転できるようにしましょう。
今回のポイントはこちら・・・
・オートマ車は、サイドブレーキを引いた状態から軽くアクセルを踏んで、サイドブレーキを徐々に降ろしていく
・マニュアル車・オートマ車ともに、坂道の傾斜具合や前車との間隔をみながら踏み込む量を調整する
車の機能を上手に活用して、坂道の発進も慌てることなく、スムーズにできるようにしましょう。
1つずつ、詳しく解説をします。
「坂道を運転する際に注意すること」についての記事も、よろしければぜひご覧ください。
マニュアル車は、サイドブレーキを引いた状態から、半クラッチにして、サイドブレーキをおろす
まずマニュアル車、マニュアル車の坂道発進はオートマ車よりかなり難易度が高く、教習所でも苦戦した人が多いのではないでしょうか。
マニュアル車は、発進の際にクラッチをほどよい力加減で踏み、エンジンの力とギアをつなげないといけません。
これがうまくいかないと、エンストしてしまい、もう一度エンジンを入れ直さないといけなくなります。
坂道での発進の際は、通常のいわれる半クラッチ状態からアクセルを踏もうとすると、下り坂方面に車が転げ落ちてしまうため、あらかじめサイドブレーキを引いておく必要があります。
通常の半クラッチの状態からアクセルを少し踏み、エンジンの回転数が上がったのを確認したら、サイドブレーキを降ろして発進すると、安全な発進ができます。
上り坂・下り坂関わらず、前後や周囲の状況もみながら、落ちついて操作することが肝心です。
マニュアル車の場合、うまく操作できないとエンストするため焦りがちになりますが、多少のトラブルには動じない精神力も必要になります。
・坂道での発進の際は、あらかじめサイドブレーキを引いておく必要があります。
・上り坂・下り坂関わらず、前後や周囲の状況もみながら、落ちついて操作することが肝心です。
オートマ車は、サイドブレーキを引いた状態から軽くアクセルを踏んで、サイドブレーキを徐々に降ろしていく
オートマ車はマニュアル車よりは坂道での発進はしやすいですが、それでも難しく感じる場所が存在します。
場所によっては、ある程度運転に慣れている方でも、ちょっと危ない発進になってしまうこともあります。
特に上り坂が急なところで停まっていると、ブレーキペダルから足を離した瞬間に、後ろへ車がズルズル下がっていってしまうため、信号待ちなどで後ろに車がいる時なんかは、正直焦ることもあります。
そうならないようにするためには、マニュアル車と同様に、サイドブレーキを有効活用するのがおすすめです。
サイドブレーキを引いた状態でブレーキからアクセルへ移行すれば、下り坂方面へ転げ落ちる心配は少なくなります。
アクセルを少し踏みながらサイドブレーキを降ろせば、発進もスムーズに行えます。この時気をつけていただきたいのが、アクセルを踏みこみすぎると、勢いよく前へ進んでしまいますので、今度は前の車に衝突してしまう恐れがあります。
前後の車に迷惑がかからないように、ほどよい力加減を見つけるのが、また大変ではありますが、より安全に坂道での運転をするために、しっかり追求していくことが大切です。
・サイドブレーキを引いた状態でブレーキからアクセルへ移行すれば、下り坂方面へ転げ落ちる心配は少なくなります。
・前後の車に迷惑がかからないように、ほどよい力加減を見つけるのが、より安全に坂道での運転をするために大切です。
マニュアル車・オートマ車ともに、坂道の傾斜具合や前車との間隔をみながら踏み込む量を調整する
日本の坂道は、場所のよって傾斜の角度や坂道の長さ、カーブの激しさなどまちまちです。
ただ、どんな坂道でも柔軟に対応できるようにすることが、運転する際求められます。
坂道の具合によって、ブレーキやアクセルの踏み具合を上手に調整することで、坂道での発進も安全にすることができます。
これは、自分自身で実際に経験して身につけていくしかありません。
そのため、機会があれば坂道の多いところや山道を積極的に走行してみることがおすすめです。
発進に限らず坂道では、あらゆることが経験でき、ご自身の運転技術を向上させるには、かなりいいポイントでもあります。
基本的には安全第一で、ブレーキとアクセル・ハンドルを上手に使い分けながら、ご自身の前後の車から対向車まで、他の車への配慮もしながら走行していくこと。
坂道の発進でも、ご自身と周囲の車への配慮を考えながら、一番スムーズかつ安全に動かせるポイントをみつけて、それを瞬時にできるようにすることが重要なのです。
・機会があれば坂道の多いところや山道を積極的に走行してみることがおすすめです。
・坂道の発進でも、ご自身と周囲の車への配慮を考えながら、一番スムーズかつ安全に動かせるポイントをみつけて、それを瞬時にできるようにすることが重要なのです。
さいごに
日本の坂道は、かなり急勾配なところも多いですし坂道自体が多いので、運転される方なら誰もが坂道を運転する機会はでてきます。
その際に、しっかりと運転できるかどうかは運転において大事です。
速度やカーブの調整も難しいですが、意外と坂道での発進も難しい要素になるため、意識してできるようにしておかないと、いざというときに危ない場面をつくってしまいます。
基本的には、教習所で習ったことをベースにあとは車によってや自分のスキルによっても感覚は変わってきますので、上手に調整していくようにするといいでしょう。
また、坂道では他の車も前後へのふらつきが発生する可能性がありますので、前後の車間距離をしっかりとることも、他の車への思いやりや配慮になります。
坂道での発進をしっかり行って、いつでもどこでも安全で快適な運転ができるようにしましょう。
あらためて、今回のポイントのおさらいです・・・
・坂道での発進の際は、あらかじめサイドブレーキを引いておく必要があります。
・上り坂・下り坂関わらず、前後や周囲の状況もみながら、落ちついて操作することが肝心です。
一番大事なのは、下り坂方面に転げ落ちないようにすることです。
もし、危なそうに感じたらすぐにブレーキを踏むように心がけましょう。
今後も、運転についてさまざまな情報をお届けします。よろしくおねがいします。
こちらの記事も、よろしければぜひご覧ください。
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